10代で流行中の「スーパーマンチャレンジ」、怪我のリスクが深刻化
青少年の間で流行しているSNSの「スーパーマンチャレンジ」による怪我が相次ぎ、教育当局が注意喚起を行っている。
先月5日(現地時間)、香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は、日本の文部科学大臣が「スーパーマンチャレンジ」による学生の怪我に懸念を示したと報じた。
「スーパーマンチャレンジ」とは、TikTokなどの動画プラットフォームで流行している挑戦で、スーパーマンの飛ぶ姿勢を真似るため、二列に並んだ人々の腕の上に飛び乗り、弾かれてから姿勢を保ったまま着地するという内容だ。
このチャレンジは最近、10代の間で急速に広まり人気を集めているが、これにより深刻な怪我を負う事例が相次いで報告されている。
手首骨折や前歯折損…教育当局が学校へ警告文送付
東京在住の中学生A君はスーパーマンチャレンジに挑戦した際、両手首を骨折し、前歯を折る重傷を負って病院に搬送された。
A君は、友人たちに2~3メートルの高さまで投げ上げられた後、コンクリートの床に顔面から落下したという。また、青森県在住の中学生B君も、このチャレンジの撮影中に後頭部を強打し、負傷した。
B君の母親は「首や腰を怪我すれば、人生が一変するような重大な障害を負う可能性がある」とし、「これは単なる遊びでは済まされない」と懸念を示した。
沖縄県浦添市でも、このチャレンジによって複数の子どもが怪我をする事例が発生した。
これを受け、日本の教育当局は先月、全国の小中高校に注意喚起の文書を送付し、警戒を強化した。また、懸念が高まる中、TikTokの開発元であるバイトダンスの日本法人は、「ハッシュタグに関連するキーワードで『スーパーマンチャレンジ』の動画が検索できないよう、対策を講じた」と発表した。
この問題は日本に限らず、世界各国でスーパーマンチャレンジに挑戦する若者が続出していることだ。イスラエルをはじめフランス、ギリシャ、スペイン、ルーマニアなどでも同様の事例が多数報告されている。
ネットユーザーの間では、韓国でもショート動画を見てこのチャレンジを真似する10代が増えており、特別な注意が必要だと指摘されている。