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韓国憲法裁判所は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判の弁論過程で、文炯培(ムン・ヒョンベ)所長権限代行が言及した「台本」について、裁判部が和解し、所属する研究官らが作成した手続き進行の草案であると説明した。
17日、韓国憲法裁判所のチョン・ジェヒョン公報官はこの日のブリーフィングで、ムン代行が言及した「タスクフォース(TF)台本」について詳細に説明した。
チョン公報官は「これは手続き進行の草案に過ぎない」と述べ、「その内容は裁判部の合意を経て、必要に応じて変更が可能である」と説明した。
また、チョン公報官は「大統領弾劾審判の受理初期に憲法研究官を中心に構成されたタスクフォース(TF)が事件審理を担当することとなった」と付け加えた。続けて「(ムン代行が言及した)弁論台本とは、裁判部で和解した内容をこの研究部(TF)に指示すれば、我々が草案を作成して提供するものだ」と説明した。
13日に行われたユン大統領弾劾審判第8回弁論で、ムン代行が14日の証人採択の可否協議と18日の第9回弁論の日程を案内すると、ユン大統領側の弁護士が、特定の方向性を決めているのではないかと質問した。
これに対しムン代行は「証人申請については明日協議すると言ったではないか」と述べ、「私の言葉に意味を付与しないでほしい」と答えた。ムン代行はその際、目の前にあった書類を見せながら「これが私が進行する台本だ」と述べた。
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彼は「これは私が作成したものではなく、タスクフォース(TF)から提出されたもので、裁判官8人全員が異議を唱えないため、私が発言しているにすぎない。私が何かを付け加えているわけではありません」と強調した。
ムン代行の発言を受けて、一部のユン大統領支持者は、この台本の具体的な内容を明らかにするよう求めている。
また、韓国憲法裁判所は昨年12月、ユン大統領の弾劾審判事件が受理された直後に、憲法研究官数名で構成された弾劾事件専門タスクフォース(TF)を稼働させた。