カフェの入り口をふさぐ違法駐車車両
店舗の入り口を18時間にわたり違法駐車された車両の影響で、週末の売上が半減したという店主の嘆きが伝えられた。
先日17日、韓国の番組、JTBC「事件班長」では、ソウル特別市道峰区でデザートカフェを一人で経営しているA氏の体験が紹介された。
A氏のカフェは主に午後に開店し、深夜まで配達サービスを中心に営業している。問題が発生したのは11日午後5時頃。A氏は出勤途中、自身の店舗前を塞ぐ違法駐車車両を発見したという。
普段から店舗前に駐車する人がいたものの、ほとんどの場合、近隣の市場で短時間食事をするか、1〜2時間後には車を移動させていたため、A氏は特に通報もしなかった。
しかし、この日は数時間経過しても車の所有者が現れず、車両には連絡先も記載されていなかった。
結局、A氏は防犯カメラ(CCTV)を確認し、問題の車両が午後4時頃に店舗前に駐車されたことを突き止めた。映像には、男性3人が車から降り、荷物を取り出した後、姿を消す様子が映っていた。
A氏は、この日店舗の入口を塞がれたことで、営業に大きな支障をきたしたと語った。「お客様から『店は開いているのか』と電話がかかってきた」と述べ、「店舗前に車があるため、今日は営業していないと思われたようだ。非常にストレスを感じた」と吐露した。
さらに、「お客様が店内に入れないため、私が外に出て直接料理を渡したこともあった」と語り「売上が半減し、一日が無駄になったようだ」と明かした。
週末に違法駐車で売上半減、店主が涙
デザートカフェという特性上、週末の販売に備え、金曜日に多くのケーキを準備していた。しかし、この日はケーキを販売することができず、ケーキを見て涙を流したという。また、配達スタッフも車の間をかろうじて通り抜けながら配達に向かうしかなかった。
さらに、A氏は問題の車両を区役所と警察に通報するため、何度も注文対応を中断せざるを得なかった。この過程で注文や配達のミスが相次ぎ、営業全体に大きな支障をきたし、結果的に売上は通常の半分にまで落ち込んだ。
区役所も警察も効果的な対応を取ることができなかった。区役所は「対応できることがない」と回答し、警察からは「強制的に牽引すると車両に傷がつく可能性があり、問題が生じる」と説明されたという。
車両登録を確認したところ、所有者は70代の男性だった。A氏は車両の移動を要請したものの、実際に車が移動されたのは18時間後の翌朝になってからだった。
その男性は、A氏が車両に貼り付けた「連絡先はどこですか?なぜ番号を書かずに駐車したのですか?」というメモと駐車違反のステッカーを剥がした後、そのまま車を運転して去ったという。
一週間が経過した現在も、特に連絡や謝罪はない状況だ。
この事例を聞いたパク・ジフン弁護士は「他国では交通妨害や特別な事情がある場合、戦車のようなもので強制撤去する例もある。そこまで求めるわけではないが、最低限のルールは守るべきだ」と厳しく指摘した。