ラッパーから俳優へ、スウィングスの新たな挑戦
ラッパーのスウィングス(ムン・ジフン/38)が俳記者の夢をついにかなえた。
演技への挑戦を公言してきたスウィングスは、人気シリーズ映画『タチャ4』にキャスティングされ、本格デビューを目前にしていることが分かった。

映画界関係者によると、スウィングスはチェ・グクヒ監督がメガホンを取る『タチャ4』に合流し、現在撮影準備に入っているという。
役柄は未公表だが、すでに出演が伝えられたピョン・ヨハン、ノ・ジェウォンらと共演する予定だ。
スウィングスは最近、自身のSNSに『タチャ4』主演のピョン・ヨハンと撮った写真を投稿し、出演をほのめかしていた。
演技挑戦の結実、商業映画デビュー
スウィングスの演技挑戦は今回が初めてではない。
彼はクリエイターのジン・ヨンジンが手がけたウェブドラマ『存在しない映画』で中古車ディーラー社長を演じ、演技の第1歩を踏み出した。今回の『タチャ4』は本格的な商業長編映画デビューとなる節目だ。
『タチャ4』は、2006年のチェ・ドンフン監督の『タチャ』、2014年のカン・ヒョンチョル監督『タチャ~神の手~』、2019年のクォン・オグァン監督『タチャ ワン・アイド・ジャック』に続くシリーズ第4作だ。
第1作『タチャ』は公開時に動員569万人の大ヒットを記録しており、その名声を受け継ぐ『タチャ4』への期待も高まっている。
原作漫画家ホヨンマンは5月9日放送のMBC『ラジオスター』で『タチャ4』を「シリーズで最もドラマチック」と評し注目を集めた。スウィングスの参加はその言葉に重みを加えている。
真摯な俳優挑戦、現実に
スウィングスが正式に演技へ踏み出すきっかけは、昨年末のNetflixシリーズ『イカゲーム2』にまつわる逸話だった。
当時ファン・ドンヒョク監督は「劇中でT.O.P(チェ・スンヒョン)が演じたサノス役にスウィングスを検討したが、演技力が証明されず実現しなかった」と明かした。
その後スウィングスは演技学院に通うなど真剣に準備を進め、先月からブラックコメディ観察ウェブ番組『大俳優スウィングス』でその過程を公開している。
「俺の挑戦を笑う人もいるが、本気の姿を見せる」という彼の宣言は早くも現実になった。
2008年『Upgrade』でラッパーデビューしてから17年、今年不惑を迎えるスウィングスの新たな挑戦に大きな関心が集まっている。
『タチャ4』を通じ、作品と自身の双方に良い結果をもたらし、新たな挑戦に踏み出す人々の手本となれるか注目だ。

一方、『タチャ4』は『スプリット』(2016)で賭けボウリングを描き、『国家が破産する日』『人生は美しい』を手がけたチェ・グクヒ監督が演出。脚本を練り上げ、過去シリーズより大規模に製作されるという。
製作は、前作同様「サイダス」が担当する。