退役警察犬の「ベア」が散歩中に茨の中で倒れていた男性を救助した出来事が感動を呼んでいる。
今月7日(現地時間)、英紙「ガーディアン」は、ロンドン在住のジュリア・ポープが愛犬ベアと散歩中、倒れている男性を発見し救助したと伝えた。
報道によると、ベアは6年間にわたり警察で容疑者や行方不明者の追跡任務に従事していた元警察犬だという。
2020年3月に退役後、脊椎椎間板ヘルニアの手術を受けたほか、精巣腫瘍の手術も経験するなど、さまざまな健康問題に直面したが、強い回復力を持つベアは順調に回復し、健康を取り戻した。
昨年11月、ポープはベアと共に穏やかな日々を過ごしていた。その日、森の中や茨が茂るエリアを散歩している最中、ベアが突然立ち止まり、動かなくなったという。
「ベアが強くリードを引き、茨の茂みへと私を導いたんです。そこで年配の男性が倒れているのを見つけました」とポープは当時の状況を語った。
ポープによると、散歩中に道に迷い、茨の中に倒れていた男性は、地面に横たわったまま身動きが取れない状態だった。当時の気温は2度で、体には複数の擦り傷があったという。
その後、ポープとベアの発見により、男性は無事に家族のもとに戻ることができた。現地警察は「この男性は数時間前に行方不明の通報があり、ドローンやヘリコプターなどで捜索したけど、地形が険しくて見つけられなかった」と説明した。
さらに「幸いにもベアがこの男性を発見してくれた。警察犬としての本能がなければ、俺たちは彼を見過ごしていたかもしれない」と付け加えた。
このエピソードを知ったネットユーザーからは、「一度警察犬になったら、一生警察犬だよね」「ベアマジ英雄」「長生きしてほしい」といった称賛の声が続々と寄せられている。