
管理費を滞納した女性が、電気供給停止に抗議し6,000枚の硬貨で滞納した管理費の支払いを行い、物議を醸している。
今月19日(現地時間)、海外メディア「巴士的報」は、管理費滞納で電気を止められた女性が6,000枚以上の硬貨で管理費を支払った経緯を伝えた。
中国・山東(さんとう)省在住のA氏は最近、自身のSNSに「管理事務所の態度に不満を抱き、1箱の硬貨で管理費を支払う」というタイトルの動画を投稿した。
A氏は日頃から、助けを求めると様々な理由で断る管理事務所が、管理費の徴収にだけ熱心なことに不満を抱いていたという。

当時A氏は、自宅の停電を確認した後、管理費のうち電気代のみを一部支払うため管理事務所を訪れた。
しかし管理事務所は、未納の管理費全額を支払わなければ電気代の支払いを受け付けないと強硬な姿勢を示したという。
A氏はまず電気代を支払って停電問題を解決し、翌月に管理費を支払うと申し出たが、管理事務所はこれを拒否した。
不当性を感じたA氏は仲裁のため警察を呼んだが和解には至らず、管理事務所は即時の管理費支払いを催促し続けた。

管理事務所の催促に激怒したA氏は、報復として銀行で650元(約1万3375円)分の硬貨を引き出し、これで管理費を支払うと申し出た。
A氏が持参した硬貨は実に6000枚以上に上った。彼女は「何もせずに金を稼ぐ彼らへの怒りを抑えられない」と強調した。
さらに、過去に他の入居者が硬貨で管理費を支払うのを目撃したとし、自身の行動を正当化した。
そして、管理事務所が硬貨での支払いを拒否すれば再度警察に通報すると警告した。
電気で脅迫した怠慢な管理事務所 VS 硬貨6,000枚で管理費を支払った入居者

管理事務所側は午後の勤務時間3時間を費やし、650元(約1万3,398円)のうち145元(約2,988円)分の硬貨を数えたが、全ての硬貨を数え切れないままA氏の自宅の電気が再開したと明かした。
この一件がネットユーザーの注目を集め始めると、A氏は「誰もこんなことに時間を無駄にしたくない」と述べ、管理事務所への不満表明のためのやむを得ない措置だったと主張した。
これを受け、ネットユーザーの間では、わずか1か月の滞納で電気を止めた管理事務所の対応が行き過ぎだという意見と、故意に管理事務所職員を困らせるために硬貨を持ち込んだA氏に非があるという意見に分かれた。
これについて、ある法律専門家は現地メディアとのインタビューで「大量の硬貨での管理費支払いは不合理だが、合法であり法規に違反していない」とコメントした。