米スターバックスは、来月からフラペチーノを含む13種類の飲料をメニューから削除することを決定した。
これは売れ行きが低迷し、製造に時間がかかるメニューを整理する措置であり、売上減少への対応と運営効率の向上を目指した戦略的判断とみられる。
スターバックスはインサイダーを通じて、3月4日から該当メニューを廃止すると発表。また、従業員1,100人の解雇計画も併せて明らかにした。
スターバックスの関係者は、「顧客に人気がなく、製造が難しい、または時間がかかるメニュー、他のメニューと類似したものを一部削除することにした」と説明した。
また、今年9月までに全メニューを約30%削減する計画で、この決定は飲料製造工程の簡素化、運営効率の向上、収益性の強化を目的とした措置とみられる。
同社は、最近4四半期連続で売上が減少しており、業績不振に陥っている。
2024年第4四半期の財務報告によると、スターバックスの店舗売上は前年同期比4%減少し、1株当たりの純利益も23%減少した。
スターバックスは業績不振を受け、本社の管理職1,100人を解雇し、大規模な組織再編を実施。これは、2018年に全世界の本社従業員の約5%にあたる約350人を削減して以来、最大規模の人員削減となる。
削除対象のメニューには、アイス抹茶レモネード、エスプレッソフラペチーノ、カフェバニラフラペチーノなどが含まれる。
今回の変更は世界のコーヒー市場における競争の激化や消費者トレンドの変化に対応する施策とみられる。
近年、消費者はより健康的で手軽な飲料を好む傾向にあり、多くのカフェがメニューの簡素化と品質向上を進めている。こうした変化は、顧客満足度の向上やブランドロイヤルティの強化につながると期待される。
スターバックスの決定は、今後他のグローバルコーヒーチェーンにも影響を及ぼす可能性が高い。業界専門家は、この動きがコーヒー業界全体で効率性と収益性を重視する新たなトレンドを生む可能性があると予測している。