「安重根の子孫? 先祖の恩恵を受けて」… イーチェンへの投票の促進投稿が拡散
安重根の子孫として知られる出演者イーチェンが、韓国のサバイバル番組で最下位となった。その上、1位を記録したのが日本国籍の参加者であることが明らかになり、オンライン上で投票を呼びかける動きが広がった。
7月31日に韓国でオンエアされたMnetのオーディション番組 『BOYS II PLANET』第3話では、参加者80名の1回及び2回ランク決定戦の最終順位が発表され、イーチェンが最下位に位置した。
その後、オンラインコミュニティやSNSでは「日本人が1位、安重根の子孫が最下位という状況は、韓国人として容認できない」との声が上がり、イーチェンを応援する投票呼びかけが相次いだ。

一部のネットユーザーは、公式アプリのインストール方法と投票手順を共有し、「イーチェンが先祖の恩恵を受けられるよう支援しよう」と呼びかけ、予期せぬ日韓対決へと発展させた。
イーチェンは昨年、韓国のテレビ局JTBCのオーディション番組『Project 7』で、自身が安重根の従兄弟である安明根(アン・ミョングン)の曾孫であると明かしていた。
彼は「曾祖父である安明根さんは、安重根さんの従兄弟として共に独立運動に参加した」と説明した。
イーチェン、独立運動で15年服役した安明根の曾孫
安明根は1897年、黄海道(ファンヘ道)・海州市(へジュ市)に生まれ、従兄の安重根と共に育ち、1910年に黄海道・新川郡(シンチョン郡)で軍資金を要求中に逮捕された。
1911年に終身刑を宣告され、約15年の服役後に出獄した安明根は、獄中の拷問の後遺症により1927年に亡くなった。
韓国・国家報勲部は、安明根を2009年10月に「今月の独立運動家」に選定し、1962年に政府から建国勲章が追贈された。
この背景が明らかになると、普段番組を視聴しないネットユーザーまでが投票に参加するようになった。彼らは「生まれて初めて芸能人投票に挑戦する」、「イーチェンを含め韓国人8名を選んだ」、「よく分からなくても日韓対決は絶対に勝たねばならない」といった意見を寄せ、イーチェンの順位向上に貢献した。
このため、イーチェンが『BOYS II PLANET』を通じて最終デビューメンバーに名を連ねられるか、注目が集まっている。
