ヒューマノイドロボット、1日レンタルで約20万円?

中国のあるインフルエンサーが、1日で1万元(約20万6,882円)を支払い、ヒューマノイドロボットをレンタルして過ごした体験が注目を集めている。
21日(現地時間)、「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、チャン氏(25)が、ヒューマノイドロボットをレンタルし、掃除や料理などの家事をさせ、デートまで楽しんだという。
チャン氏は、ニューヨーク大学で経済学部を卒業後、恋愛観察バラエティに出演し、中国のSNSで141万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーだ。
SNSに旅行記や体験記を投稿している彼は、最近1万元を支払い、ヒューマノイドロボット「GI」を1日レンタルした。
13日にチャン氏が公開した動画によると、レンタルしたG1は丁寧に折りたたまれた状態で箱に収められた状態で、配送された。
G1を起動すると「こんにちは、チャンさん」と挨拶をした。
また、彼の職業やフォロワー数に言及し、称賛した。さらに、自身が料理、掃除、ショッピングデートなどができることをアピールした。
床に牛乳をこぼし、卵を落とす…

しかし、G1の料理の腕前は散々だった。
G1は卵を床に落とし、牛乳を床にこぼすなど、料理はおろか材料を移し替える簡単な作業すらまともにできなかった。
結局、チャン氏はG1の料理を食べることを諦めざるを得なかった。
チャン氏は、G1が散らかしたキッチンを自分で片付け、G1には簡単なリビングの掃除を任せた。
G1はほうきを使って大きなゴミを隅に寄せた。ゴミを集めて捨てるなどの仕上げはチャン氏の役目となった。
料理と掃除の両方をこなせなかったG1を連れて外出したチャン氏は、G1と一緒にカフェに立ち寄った。
もう彼女はいらない?
彼はG1と水辺を散歩し、手をしっかりとつないで街を歩いた。
その時、チャン氏がG1にダンスを頼むと、G1はチャン氏から離れ、制御不能になる事態が発生した。
するとG1は「あなたが怒っているから謝るんじゃない。あなたの頼みをうまく果たせなくてごめんなさい」と言った。
予想外のG1の思いやりのある返答に、チャン氏は「もう感情的な慰めをしてくれる彼女はいらないかもしれないね」と冗談を言った。

G1との1日はあっという間に過ぎ、日が暮れると彼は「このロボットのおかげで、全く孤独を感じなかった。明日返却しなければならないが、もう会いたくなりそうだ」と名残惜しさを表した。
GIは、昨年5月13日に中国・杭州の企業が9万9,000元(約204万円)で発売したロボットで、中国で最も先進的なヒューマノイドロボットとして評価されている。
身長127cm、体重35kgで、驚異的な敏捷性を誇り、さらに武道の動作まで完璧に再現できるという。
一方、最近の中国では警察と共にパトロールするロボット、結婚式で指輪を渡すロボット、パーティーで乾杯の挨拶をするロボットなど、人型ロボットのレンタルサービスが人気を集めている。
