常習的に女性トイレに侵入していた20代男性が、鋭い観察力を持つネットカフェ店主によって摘発され、起訴された。
先月28日、韓国の番組、JTBCの「事件班長」では、昨年5月にあるネットカフェで発生した事件が取り上げられた。
ネットカフェを経営するA氏によると、トイレに向かった女性従業員が、店内の男性客に後をつけられていると感じたという。
女性従業員は当時の状況について、「隣の個室に誰かが入ってきたが、物音がせず、頭上から視線を感じた。しかし、怖くて見上げることができなかった」と説明した。
正体を確認するためトイレの前で待っていた女性従業員は、すぐに出てきた20代男性を発見し、「なぜここから出てくるのか」と問いただした。男性は「間違って入った」と弁解したが、不審に思った女性従業員は警察に通報した。
警察の捜査の結果、男性の携帯電話から不法撮影とみられる写真などは発見されなかった。女性従業員はA氏に男性の写真を送り、注意を促した後、恐怖を感じて退職したという。
A氏は「(男性客が)間違えたと言っていたので、当初は中立的な立場だった。しかし、何か違和感があった」とし、「(トイレ付近を映す)防犯カメラの映像を確認していたところ、男性が姿を消したタイミングで女性トイレに人影が入る様子が映っていた」と述べた。
防犯カメラの映像を注意深く確認していたA氏は、問題の男性が14分間に計3回女性トイレを出入りしていたことを突き止めた。
A氏は「1フレームずつ8時間以上かけて確認した」とし、「影が女性トイレに向かう場面を捉え、故意的な行動だと判断したため、この映像を証拠として警察に告発した」と語った。
結局、男性は昨年12月の第一審で懲役8か月・執行猶予3年の判決を受けた。裁判所は「被告は女性従業員の用便を覗き見たり、密かに撮影しようと、不特定多数が利用する女性トイレに侵入した」と判示した。
A氏によると、裁判の過程で男性が過去に性犯罪で2回の少年保護処分を受けていたことが明らかになったという。また、「今回の告発によって、男性が児童・青少年関連施設への就業を10年間禁止されたのは不幸中の幸いだ」と述べた。
さらに、「男性に性犯罪の前科があるにもかかわらず、より厳しい処罰が下されなかったことは残念だ」と語った。
引用:YouTubeチャンネル「JTBC News」