
韓国・大邱(テグ)の居酒屋で、従業員が客の現金決済分を自着服していたことが発覚した。
先日25日に放送された韓国の番組、JTBC「事件班長」で、情報提供者A氏から寄せられた防犯カメラの映像とともに、事件の詳細が明らかにされた。
大邱で居酒屋を経営するA氏は、「「昨年12月から20代の男性アルバイトを雇った」と述べ、「勤務2週間で無断欠勤したため解雇を考えたが、本人に懇願されたため、一度見逃すことにした」と説明した。
A氏は、「その後、その従業員が勤務日でもないのに店に来て働いているのを見て、『変わったな』と思った」と語った。
さらに、その従業員から「父が突然ICUに入院し、明日手術を受けるが手術代が足りない」と相談され、150万ウォン(約15万6,074円)の前借りを求められたため、これにも応じた。
しかし、13日未明に予約客の売上を確認していたところ、本来現金で決済されたはずの金額が不足していることに気付いた。状況を従業員に問いただすと、動揺し、言葉を詰まらせたという。
A氏は、「予約客に直接電話で確認したところ、確かに現金で支払ったと言われた」とし、「実際には従業員が受け取った紙幣を自分のポケットに入れていたことが判明した」と明かした。
さらに、昨年12月の雇用開始から最近までの現金決済をすべて確認したところ、大半の金額を従業員が私的に着服していたことが発覚し、A氏は怒りを露わにした。
また、この従業員は振込決済を希望する客に対して、自身の個人口座を案内していたことも判明した。
A氏が激怒して解雇を通告すると、問題の従業員は「仕事で返済する」と約束した。しかしその後、父が倒れたと言い訳し、連絡が取れなくなった。
A氏が調査を進めたところ、従業員が語っていた父親の話は完全な嘘だったことが判明。A氏は、「被害額は330万ウォン(約34万3,457円)ほどだが、そもそも働きに来た目的が横領だったようだ」と語った。

パク・ジフン弁護士は、「(アルバイトがこのような犯罪行為を)何度も繰り返していた可能性が非常に高い。そもそも横領や窃盗を目的に働いていたと考えられる」と指摘し、「すぐに発覚する行為であり、前科があれば処罰される可能性もある」と付け加えた。
放送を視聴したネットユーザーからは、「犯罪がエスカレートしてさらに大きな被害が出るのではないか」、「他の場所でも同じことを繰り返すだろう」、「他の職場で働けないようにすべきだ」などの反応が寄せられた。
引用:YouTubeチャンネル「JTBC NEWS」