西部地裁での放火未遂を裏付ける映像が公開
内乱首謀の容疑がかけられているユン・ソンニョル大統領の勾留状が発付されると、ソウル西部地裁に乱入し暴力事態を引き起こした一部支持者らが、放火まで試みたとの指摘が出ている。
23日、韓国JTBCのYouTubeチャンネル「Jcompany_政治時事」の報道によると、19日午前3時頃、ソウル西部地裁で発生した暴力事件の現場で、複数の男性が集まっていたことが確認された。
彼らは破損した裁判所の窓の前に集まり、ポケットから不審な黄色い缶を取り出した。周囲の警戒しているのか、その様子は慎重だった。
その中の一人、黒いコートを着たツーブロックの髪型の男性は、缶を直接押して液体が出るかどうかを確認していた。
油状の液体を撒き、火のついた紙を投げ入れる
同日、YouTubeチャンネル「Jcompany_政治時事」に投稿された映像には、この男性が液体を押しながら「この油、よく出るだろう」と発言する場面が映っていた。
メディアは、黄色い缶の中の液体がライター用オイルだと説明した。缶を受け取った別の男性が建物に近づき、割れたガラス窓の中に手を入れ、液体を長時間撒いていたという。
その後、ツーブロックの男性が紙に火をつけ、窓の中に投げ入れた。彼は後ろを振り返って状況を確認した後、ポケットに手を入れ、別の場所へ移動した。
この場面は国会の現案質疑で写真として公開され、オンライン上では暴動時に放火未遂があったとの情報が急速に拡散された。
映像が撮影された当時は、警察が逮捕に踏み切る直前で、建物内には多数の支持者と、屋上に避難した西部地裁職員約20人がいた。もし火が広がっていれば、悲惨な惨事につながっていた可能性がある。
放火は、実際に火災が発生しなくても、準備行為だけで5年以下の懲役に処される可能性がある。
これまで現行犯逮捕された者には、特別公務執行妨害罪や共同住居侵入罪などが適用されているが、追加捜査によって刑罰がさらに重くなる可能性もある。