「スンデ6個2万5千ウォン」… 済州桜祭りでぼったくり疑惑が拡大。
最近、韓国・済州の桜祭りでスンデ(韓国式ソーセージ)の高額価格が議論を呼ぶ中、「席料」として裏金を要求し、特定業者のテントのみを強制的に使用させたとの告発が「国民新聞庫」に提出された。
先月28日から30日まで済州市全農路一帯で開催された桜祭りが「ぼったくり問題」で批判の的となった。この桜祭りは、三道1洞祭り推進委員会が主催・主管し、三道1洞住民センターおよび関連自治団体の後援で行われた。

祭り2日目の29日、韓国のあるオンラインコミュニティに「済州全農路桜祭りのスンデ炒めのレベル」という投稿が掲載され、「スンデ6個で2万5000ウォン(約2,510円)だった」との内容が話題となった。
この投稿は瞬く間に拡散し、ネットユーザーからは「済州の祭りではなくぼったくり祭りだ」、「桜を見に行ったらスンデの値段に驚いた」などの批判的な意見が相次いだ。
これに関連して、10日付のアジア経済は国民新聞庫に寄せられた告発を引用し、済州露店商人連合会の会長A氏が桜祭りの会場で露店商に対して特定のテントの使用を強制し、レンタル料を徴収していたと報じた。
報道によると、告発者B氏はA氏桜祭りにおける53区画分の露店テント事業権を取得したと主張している。A氏は出店の選定過程で、テントを所有している露店商に対しても自らが準備したテントの使用を強制し、1区画あたり50万ウォン(約5万200円 )のレンタル料を徴収していたという。
テント強制レンタルと出店料150万ウォン要求の疑惑浮上。
B氏は、出店できなかった露店業者には150万ウォン(約15万525円)を要求したとする通話録音を証拠として提示し、他地域の露店業者も150万〜200万ウォン(約15万2,295円〜約20万4,456円)支払って出店していたと主張している。
さらに「済州野焼き祭り」を例に挙げ、「公的機関の入札基準でもテントレンタル料は15万ウォン(約1万4,916円)程度なのに、特定の業者を指定して強制的にテントを設置させるのは不当な利益取得であり、実質的には金品の強要にあたる」と指摘。また、「高額な出店料を支払って参加する構造の中で、露店商も利益を出すためにはやむを得ず割高な価格設定をするしかない状況に追い込まれている」と訴えた。
B氏は「問題解決のため済州道や済州市に何度も苦情を申し立てたが、改善されなかった」とし、「済州の行政当局が早期に対応していれば、『スンデ6個2万5,000ウォン(約2,510円)のぼったくり料金』などの問題は起きなかっただろう」と強調した。

報道によると、この苦情を受け付けた済州道の関係者は「政が対応できる範囲には限界があるため、該当する住民センターに行政指導を要請した」と述べた。
しかし、祭りを所管していた三道1洞住民センターは「この行事は桜祭り推進委員会の主催であり、秩序維持以外の具体的な運営はすべて推進委員会の管轄だ」と説明した。
一方、済州露店商人連合会長A氏は、提起された疑惑について「先月の王桜祭りで用意された露店テント53区画のうち、大部分は主催側と他の団体に分配され、露店連合会には13区画のみが割り当てられた。1区画あたり50万ウォン(約5万200円)を受け取って分配したが、この金額には電気代、水道代、ゴミ袋代、清掃費が含まれている」と釈明した。
A氏はさらに、「出店料150万ウォン(約15万2,295円)と言ったのは、出店可能な区画がすでに埋まっていたにもかかわらず、出店の要求が相次いだため、断る目的で高額を提示しただけだ。本土から来た業者に裏金を要求した事実はない」と否定した。