塾講師の服装を巡り「セクハラ」悪質コメントが相次ぐ

自由民主主義国家の韓国で、学習塾の講師が「ファッションの自由」、「着たい服を着る自由」の権利を制限されていると報道された。
身体の主要部位が露出しているわけではなく、腕を上げた際に腹部が少し見える程度の服装にもかかわらず、SNSでは悪質なコメントの標的となっているという。
講師が生徒の前で守るべき「ドレスコード」についての建設的な議論ではなく、個人攻撃に発展したことで、講師本人が立場を表明するに至った。
最近、複数のオンラインコミュニティやSNSで、塾講師A氏の授業中の様子を捉えたショート動画が拡散された。
動画には、A氏が問題を解く生徒たちを満足げに見守る様子が映っており、髪をかき上げたり、服を整えたりする仕草も見られる。
しかし、A氏が腕を上げた際に上着が少し持ち上がり、腹部が露出する様子が映されていた。

これに対し、「生徒を教える立場で露出は適切ではない」、「生徒の集中力に影響するのでは」、「服装が不適切だ」といった批判が寄せられた。
講師への擁護コメントへの反発が激化し、法的措置を表明
これらの批判に対して、「2025年なのにそんな古臭い意見か」、「主要な部位が露出してるわけでもないのに」、「講師が美人だから叩かれているのでは」、「もっと大胆な服装の講師もいるのに」といった反論も相次いだ。
その後、講師に対する過度な非難が噴出し、人格を侮辱する悪質なコメントが続出。一部の女性向けコミュニティでは、「性の商品化」といった根拠のないセクハラ発言まで投稿された。
A氏は侮辱的でセクハラ的な悪質コメントに憤慨し、法的対応を宣言した。「一部の投稿には私の個人情報とともに、嫌悪的なコメントや深刻なセクハラ発言、罵倒が含まれており、大きな不快感と不安を感じている」との声明を発表した。
さらに「無断で掲載されたコンテンツの削除要請を進めている」とし、「セクハラや差別的発言などの悪質なコメントに対しても厳正に対処する方針だ」と警告した。
その一方で、「予想以上の反響に驚いているが、心のこもった応援と励ましのメッセージを送ってくださった方々に深く感謝する。今後も授業で生徒たちに最善を尽くして指導し、質の高い教育を提供できるよう努力する」と述べた。