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家族に内緒で出産した子供が死亡し、その遺体を旅行用キャリーバッグに入れて4年以上放置した容疑で、実刑判決が言い渡された。
今月15日、韓国の法曹界の発表によると、大田(テジョン)高等裁判所第1刑事部は児童虐待致死容疑で起訴された30代の女A被告に対し、控訴審でも懲役4年を言い渡した。
事件は2019年、大田市の西区・槐亭(クェジョン)洞のマンションで発生した。A被告は家族に隠れて子供を出産したが、生後数日で子供が死亡し、その遺体を旅行用のキャリーバッグに入れたまま放置した。
その後2021年に被告が家出をし、彼女が住んでいた部屋の家主が競売のため家財整理中にキャリーバッグ内から乳児の遺体を発見し警察に通報、事件が発覚した。
死亡した子供は出生届や、出産記録すら存在せず、大田市と警察の全数調査でも把握されていなかった。
A被告は自身の過去や家庭環境を説明し減刑を求めたが、裁判所は「実母として子供を保護・養育する責任を放棄した」と指摘した。被告と検察双方の量刑不当の主張を退け、一審判決を支持した。
さらに「子供の被害が深刻で、一審で量刑に関する諸条件を十分考慮した」として控訴を棄却した理由を明らかにした。