ユン大統領弁護団の弁護士、受任前は「戒厳令は違憲」と主張
ユン・ソンニョル大統領の弾劾審判第4回弁論で、「12・3非常戒厳」を「啓蒙令」と主張した大統領弁護団のチョ・デヒョン弁護士。
彼は、大統領の弁護を引き受ける前は「戒厳は違憲」との立場を示していたとされる。
先月30日、韓国のJTBC「ニュースルーム」は、チョ弁護士がわずか1か月前まで戒厳の違憲性を認めていたと報じた。
報道によると、チョ弁護士は「戒厳令自体は違憲とみなすべきだ。非常戒厳を宣言して国会活動を停止させるのは憲法に反する」と周囲に語っていたことが確認された。
しかし、ユン大統領の弁護団に加わった後は、これまでの立場を一転させ、国会活動の停止や戒厳令自体も違憲とする従来の見解を完全に覆している。
受任後は「国民は戒厳令を『啓蒙令』と理解している」と主張
チョ弁護士は第4回弁論で、「国民はこの非常戒厳を『啓蒙令』として理解している。しかし、反国家勢力は大統領の非常戒厳宣言を内乱罪とみなし、国防責任者らを逮捕し、さらには大統領まで逮捕した」と述べた。
この発言は一部の極右系YouTuberがこれまで主張してきた内容をそのまま踏襲したものとみられる。
チョ弁護士は、2004年にノ・ムヒョン前大統領の弾劾訴追時に弁護団の一員として参加した経歴を持つ。翌年に開かれたウリ党の推薦で憲法裁判所の判事に就任し、2011年まで職務を遂行した。
在職中は「裁判に対する憲法訴願禁止」など、多くの案件で少数意見を示したことで知られている。現在は、保守的なキリスト教系法曹団体「福音法律家会」の共同代表を務めている。