スペインで記録的な豪雨により大洪水が発生、最低でも158名死亡

スペイン南東部地域で急激な豪雨により洪水が発生し、計158名が死亡した。

先月28〜29日(現地時間)、スペイン南東部地域に莫大な豪雨が降り注ぎ、バレンシアの一部地域では1年間に降る雨量がたったの8時間で降り注いだ。

スペインが大洪水で困難な状況にある中、最近ネット上では女性が自宅から救出される瞬間を捉えた映像がネットユーザーの注目を集めた。

引用=YouTube「CBS News」

先月30日、アメリカのメディア「ニューズウィーク」によると、この女性はスペイン・バレンシアのウティエルにある自宅で発見された。

女性は浸水した家から必死に脱出し、救助隊を待っていた。彼女の手には小さな子犬が一匹いた。

家族同然のペットを置き去りにできなかった彼女は、泥水をかき分けながら最後まで子犬をしっかりと抱きしめる姿が見る者の胸を打った。

一瞬で命を落とす可能性がある危険な状況だったが、幸いにもすぐに救助隊員が駆け付けた。

隊員たちはヘリコプターで降下し、女性と子犬を無事に救出した。

救助当時、女性は腕に猫のキャリーバッグをかけており、中にいた子猫も安全に救出されたことが報告されている。

映像を見たネットユーザーは「全員が無事でよかった」「どれほど恐ろしかったか」「あのような状況でもペットを守る姿は素晴らしい」などの反応を示した。

スペインの救助当局曰く「死亡者数がさらに増加する可能性が高い」

一方、先月31日、スペインの救助当局はバレンシア地域で155名、カスティーリャ・ラ・マンチャおよびアンダルシア地域で3名が死亡したと発表した。

このような人的被害は、1973年10月の洪水で300名が死亡して以来、スペインでは51年ぶりに発生した悲劇だ。

道路が川のようになり、市民たちは人々が急流に巻き込まれて流される姿をただ見守ることしかできなかった。遺体が流れ着くこともあったという。

X(旧ツイッター)のアカウントには、流される女性を救助しようと試みるも失敗する様子が捉えられた映像が投稿された。映像の中の女性の生死は確認されていない。

当局は現在、一部の被災地域には救助隊のアクセスが不可能な状態であるため、今後死亡者数がさらに増える可能性があると伝えた。

被災地域には救助隊員と1200名以上の軍人が投入され、救助活動を展開しているという。

スペイン気象庁は取り急ぎ緊急事態は去ったが、今週中に再び雨が降ると予報しており、懸念が高まっている。

 

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