週休3日制など、労働時間に関して本格的な議論を開始
労使側は異なる主張、今後対立が予想される
韓国で週休3日制の導入など、労働時間の改正について議論を交わすため政労使との対話が本格的に始まるという。
現在の労働条件を維持すべきだという意見と、労働者の負担を軽減すべきだという主張が激しく対立し、今後も争議は続く見通しである。
16日、労働界によると、大統領直属の社会的対話機構である経済社会労働委員会は、21日に議題別委員会である「仕事・生活バランス委員会」を設立し、第1次全体会議を開くと発表した。
仕事・生活バランス委員会は、2月に経済社会労働委員会の本委員会で政労使が構成し合意した3つの委員会のうちの1つであり、12人の政労使の推薦委員と公益委員で構成されている。
ワーク・ライフ・バランス委員会は、今後1年間で長時間労働の削減を目指した労働時間の短縮と柔軟性、健康権保障、働き方の改善などについて議論するという。任期は延長可能である。
当委員会が取り扱うテーマの中で最もセンシティブな問題は「長時間労働の削減方法」だ。
政労使は、長時間働く労働者の現状を改善すべきだという点については合意したが、具体的に労働時間関連制度をどのように改正するかについては、異なるお互いの意見を譲歩できていないという。
経営界は、企業に現在適用されている「週52時間」という労働制を、より柔軟に運用できるようにすべきだと主張している。繁忙期など特定の状況では、1週間に52時間以上働くことを許可してほしいという。
一方で労働界は、労働時間の柔軟化が結局は長時間労働に繋がるのではないかと懸念している。労働者の健康権侵害に対する指摘も共に上がっており、反発意見も少なくない。
韓国労働組合総連盟と民主労働組合総連盟は「週休3日制」の導入を、第22代国会の優先立法課題としている。
週休3日制の導入までには、労使間の激しい対立が予想されており、労働界の一部では「週休3日制を導入したとしても賃金を減らしてはならない」という主張が上がっている。つまり、労働時間を週4日というふうに20%減らすが、給料は今と同じでなければならないということだ。
韓国経営者総協会のソン・ギョンシク会長は、最近スイスのジュネーヴで記者会見をし「長時間労働を少し減らすべきだという点については同意する」としながらも「決められた時間内で最低労働時間を考えるよりは、もう少し視野を広げて考えるべきだ」と述べた。
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