世界で最も優れた空港の一つとされる仁川空港と航空会社を信頼して海外出国に出たある利用客は、目的地で衝撃的な経験をした。
預けたエルメスのバッグ、約4000万ウォン(約460万円)相当が忽然と消えてしまったのだ。
空港または航空会社のスタッフがミスを犯したと思われたが、しばらくして犯罪の被害者であることがわかった。航空会社の下請け企業の従業員がエルメスのバッグをこっそり持ち去ったのだ。
28日、仁川地裁刑事10単独黄允哲裁判官は、窃盗の疑いで起訴された40代の被疑者Aに懲役1年6ヶ月の判決を下した。
判決によると、被疑者Aは2021年から昨年10月までに206回にわたり、高級バッグなど約3億6000万ウォン(約4100万円)相当の金品を盗んだ疑いがある。
被疑者Aは2011年から仁川空港で国内航空会社の下請け企業の従業員として働いていた。彼は乗客が預けた荷物を航空機の貨物室に運び込む仕事をしていた。
仕事は通常、6人1組で行われ、彼らは順番に預け荷物の積み込み作業を担当した。被疑者Aは、一緒に作業していた他の従業員がタバコを吸いに行くたびに、こっそり荷物を持ち去る犯罪を犯したことが確認された。
被疑者Aは普段、小さな物を盗んで報告を避けていた。職場には防犯カメラがなく、海外旅行者は荷物がなくなっても現地空港のミスだと思い、そのままスルーする傾向があることを逆手に取った。
しかし、続けざまに行われた窃盗犯罪はついに露見した。約4000万ウォン(約460万円)のエルメスのバッグに手を出したことでバレた。乗客が警察に通報した後、集中的な捜査が行われ、それが露見した。
裁判所は「被告人が犯行を認め、反省の態度を示している」とし、「被害者に一定の金額を支払い、和解した上で、3000万ウォン(約345万円)を供託した点、年齢と家庭環境などの量刑条件を総合的に考慮し、刑を決定した」と述べた。
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