済州発航空機で非常口開放、乗客の乱行が原因。
済州空港から金浦空港へ向かうエアソウルの旅客機で、女性乗客が非常口を無理やり開ける事故が発生した。
15日、航空業界の報告によると、午前8時5分頃、済州空港発金浦行きのエアソウルRS902便が誘導路を通過し滑走路へ向かっていた際、非常口が開く事態が起きた。
この影響で非常脱出用のスライドが作動し開き、機体はその場で動けなくなったため、牽引されて駐機場へ戻された後、欠航となった。
調査の結果、非常口が開いた原因は乗客A氏による乱行だったことが判明した。A氏は離陸直後に突然「息苦しい」と訴え、非常口を強引に開けたとされる。

重大リスク招く非常口開放、航空安全への対策が課題。
エアソウルはこの件について徹底した調査を行う方針を示した。
幸い、今回の事故による負傷者は報告されていないが、非常口の開放により当該便は欠航。搭乗していた約100名の乗客全員が機体から降ろされ、他の便での移動に振り替えられることとなった。
航空安全の専門家は、飛行中の非常口の開放が重大な事故につながるおそれがあると警告している。特に離陸準備中や飛行中の非常口開放は、急激な気圧変化を引き起こし、乗客の安全を深刻に脅かすため、航空法で厳しく禁止されている。
韓国国土交通省の航空安全法によれば、航空機の安全を損なう行為を行った乗客には最大1000万ウォン(約101万1,500円)の過料が科される可能性があり、重大な場合は刑事処分の対象となる。