テスラ最高経営責任者(CEO)の イーロン・マスクが、ハリウッド女優 シドニー・スウィーニーのレッドカーペットの衣装に対し、不適切なコメントを残して論争が起きている。世界最高の富豪が、26歳年下の女優の身体を間接的に言及し、冗談のネタにしたという点で、現地では強い批判が相次いでいる。
17日、アメリカの芸能メディアバラエティなどの報道によると、マスクは最近、映画『The HousemAId』の試写会に出席したシドニー・スウィーニー(28)の映像を共有したエックス(X・旧ツイッター)の投稿にコメントを付けた。
当時、スウィーニーは大胆なカットアウトデザインが特徴の白いドレスを着用してレッドカーペットに登場し、注目を集めていた。

これを見たマスクは「簡単じゃなさそうだ(Can’t be easy)」という文言と共に、人工知能(AI)が制作したと推定されるグラフィック画像を添付した。
該当の画像は、脊椎の痛みを訴える人の姿と、特定の身体部位が強調された女性を対比させる内容で構成されていた。スウィーニーの華やかなドレス着用について、「身体的な苦労が伴うだろう」と遠回しに表現したものと解釈される。
54歳のマスクによるこのような反応は、即座に強い反発を呼び起こした。娘のような年齢の20代女優の身体を、公の場所でミームを活用して冗談の種にしたのは、一線を越えた行動だという指摘だ。
アメリカのオンラインコミュニティには、「あなたはロケットを作り、世界を救おうとしている人ではなかったのか」「年齢差が30年近くあるのに不気味だ(Weird)」「ロケットを作る時間もないと言っていたくせに」などの冷ややかな反応が上がっている。
一部では、マスクの過去の発言まで再び取り上げ、彼の繰り返される奇行を批判した。マスクは昨年9月、アメリカのポップスター テイラー・スウィフトが民主党のカマラ・ハリス副大統領への支持を表明すると、スウィフトに対し「僕が子供を授けてあげよう(I will give you a child)」というセクハラまがいの発言を残し、激しい非難を浴びた経緯がある。
あるエックスユーザーは「テイラー・スウィフトへの発言と今回のスウィーニーの件、どちらがより情けないか分からない」とし、「2018年のマスクは『現実版アイアンマン』だったが、今は違う」と批判した。