ガールズグループIVEのメンバー、チャン・ウォニョン(21)が、漢南洞(ハンナムドン)の国連ヴィレッジ(UN Village)にある高級ヴィラを137億ウォン(約14億4,192万円)で全額現金で購入したことで、売却者の「隠れた利益」にも関心が集まっている。
12日の不動産業界と裁判所の登記簿謄本によると、チャン・ウォニョンは去る3月、ソウル龍山区漢南洞のルシッドハウス(Lucid House)専用244㎡(約74坪)の1戸を137億ウォン(約14億4,192万円)で買い取り、去る10月に所有権移転登記を完了した。
登記簿上、根抵当権が一件も設定されていないため、市場ではこの取引を、いわゆる「全額キャッシュ決済」と見ている。
この不動産を売却し、137億ウォン(約14億4,192万円)という金額を一気に手に入れたのは、DLグループの2世として知られるイ・ジヨン元大林通商代表であった。
すなわち、財閥2世が所有していた国連ヴィレッジの超高額ヴィラを、20代前半の「ヤング・アンド・リッチ」アイドルが現金で購入したことになる。

イ元代表は、浴室・キッチン資材などを製造する上場企業、大林通商で2019年に共同代表取締役に就任し、2023年に代表職を退いている。当時の公式公示には「一身上の都合」とだけ記されており、具体的な背景は知られていない。
ルシッドハウスは、国連ヴィレッジの中でも指折りの最高級ヴィラである。2007年の分譲当時から専用244㎡、280㎡台の大型平型のみで構成され、2棟を合わせても15戸しかないため、希少性が高い。漢江(ハンガン)と南山(ナムサン)を同時に眺望できる立地に、個別エレベーター、24時間セキュリティシステムを備え、「プライバシー最上級」の団地とされている。
最近、高級仲介サイトに掲載された同団地の専用244㎡の物件は、売買価格110億ウォン(約11億5,774万円)、月払い保証金10億ウォン(約1億524万円)に月2,200万ウォン(約231万5,350円)水準で設定されていた。今回チャン・ウォニョンが購入した家は、これより27億ウォン(約2億8,415万円)高い137億ウォン(約14億4,192万円)で取引されており、実取引基準で見てもルシッドハウス内では上段の価格帯に位置している。
今回の取引でイ元代表が実際にどれだけの利益を得たかは、登記簿だけでは確定できない。イ元代表のルシッドハウス購入時期と取得価格が公開されていないためだ。ただし、分譲価格(40億ウォン(約4億2,091万円)台前半)や、女優のキム・テヒの実取引価格(2012年43億5千万ウォン、2018年64億ウォン)、2023年の近隣物件の呼値(110億ウォン(約11億5,762万円))を単純に当てはめてみると、次のような「区間」が描かれる。
キム・テヒの事例のように、2010年代初・中期に40億ウォン台半ば~60億ウォン(約4億〜6億円)台で購入していたとすれば、137億ウォン(約14億4,192万円)から単純に差し引いても、約70億~90億ウォン(約7億〜9億円)の評価差益が予想される。2023年の近隣物件の呼値だった110億ウォン(約11億5,735万円)台からさらに2年で27億ウォン(約2億8,407万円)上昇したことになり、保有期間が短かったとしても、数十億ウォン単位の差益を得たものと見られる。
もし2007年の分譲価格水準(約40億ウォン(約4億2,091万円)台前半)で取得していたとすれば、今回の137億ウォン(約14億4,192万円)の売却価格を基準に、最大で約90億ウォン(約9億4,718万円)台半ばから後半の差益の余地がある。
もちろん、この計算は団地内の他の実取引や呼値を参考にした「シナリオ」に過ぎず、イ元代表個人が実際に上げた差益の規模は別途確認されていない。
ただし、ルシッドハウスが約40億ウォン(約4億2,091万円)から100億ウォン(約10億5,243万円)台前半に上昇した代表的なヴィラであるという点から、長期保有した財閥2世にとっては、一戸だけで中小規模の商店街に準ずる資産利益をもたらした高級住居商品であったという評価が出ている。