TSエンターテインメント、スリーピーとの訴訟2審判決に関する公式立場を発表
TSエンターテインメントがラッパーのスリーピー(本名:キム・ソンウォン)との法的紛争において、2審判決結果に関する公式立場を明らかにした。

4日、TSエンターテインメントの法律代理人である法務法人AKのキム・ボヒョン弁護士は、公式資料を通して訴訟結果の事実関係と裁判所の判断を正確に伝える意向を示した。
裁判所、スリーピーの「10年間清算金未払い」主張を認定せず
TSエンターテインメント側によると、今回の判決で裁判所はスリーピーが主張してきた「10年間清算金を受け取っていない」という内容について、契約解除前まで清算は正確に行われており、未払いの清算金は存在しないと判断した。
TSエンターテインメントは「スリーピーがメディアを通じて数年間流布してきた主張は虚偽または誇張された事実であることが司法判断を通じて明らかになった」と強調した。
また裁判所は、スリーピーが所属事務所の同意なしにSNS広告を行い収益を得た事実を認めた。TSエンターテインメントはこれを「単純な契約紛争を超えて刑事責任まで伴い得る重大な違法行為」と指摘した。
訴訟費用の分担および今後の計画
裁判所は2019年第1四半期の清算金と、契約終了後に給与的性格で支払われていた一部の契約金については支払い判決を下した。これに対しTSエンターテインメントは「契約書文言などを再検討し、上告するかどうか決定する予定」と明らかにした。
訴訟費用の負担については、原告スリーピーが70%、被告TSエンターテインメントが30%をそれぞれ負担するよう判決された。これはスリーピーの主要な主張が認められなかったことを示す結果と解釈される。
TSエンターテインメントは「今回の判決を通じて、スリーピーの10年間清算金未払いの主張が事実と異なることが明確に示されたと判断する」とし、「スリーピーの無断広告収益取得という違法行為は裁判所で直接認定された以上、本依頼人はこれに対して刑事上の責任を問うための手続きを積極的に進める予定だ」と付け加えた。
一方、スリーピーとTSエンターテインメントは2019年から専属契約の効力と清算金問題をめぐって法的紛争を続けている。