tripleSのシンウィー、「一つの中国」発言で波紋…ファンと対立も
ガールズグループ「tripleS」の中国人メンバー、シンウィー(23)が中国政府の「一つの中国」原則を支持する発言を行い、論争が拡大している。
今月12日、SNSにはシンウィーがファンとの交流アプリ「fromm」にて投稿したメッセージの画像が拡散した。彼女は「マカオは元々中国だ」、「香港も台湾も(同じく中国の領土)」と記した。

批判が寄せられると、シンウィーは「なぜ怒られるの? 私は間違っていない」と反論し、「同意できない人は私の『fromm』を使わないで」と突き放した。
「一つの中国」発言、国際政治の敏感性を軽視
「一つの中国」は中国本土と台湾、香港、マカオを不可分とする中国政府の外交原則で、台湾の独立を認めない姿勢を示す。国際社会でもたびたび論争の的となってきた。
中国はこの原則を背景に、台湾への軍事演習や経済的圧力を続け、強硬な姿勢を示している。
アイドルがこうしたデリケートな政治問題に言及したことに対し、一部ファンは「国際情勢を理解せずに私見を押し付けた」と批判している。
所属事務所は沈黙…活動にも影響
騒動が拡大するなか、所属事務所は今月12日の午後現在、公式コメントを出していない。専門家はこの発言がファンダムや世論に影響し、tripleSの国内外活動に支障を来す恐れがあるとみている。

シンウィーは2021年にMnetで放映されたオーディション番組『Girls Planet 999:少女祭典』で注目を集め、tripleSの15番目のメンバーとして活動している。
対応が遅れれば、ファンダムの分裂やグローバル戦略に影響が及ぶ可能性も指摘されている。