マネージャーへのパワハラ疑惑および違法医療施術問題に巻き込まれているタレントのパク・ナレの対応をめぐり、登録者数50万人を超える現職弁護士が、公に強い批判を提起した。
法律事務所ロアンモア代表のイ・ジフン弁護士は、最近自身のYouTubeチャンネル「知っている弁護士」を通じて、パク・ナレが発表した公式コメントとその後の対応過程を検証した。イ弁護士は動画内で、パク・ナレの対応方式を「ナレ式」と表現し、事案の本質を正しく認識していないと指摘した。
イ弁護士は「パク・ナレは、問題がきれいに解決するまで活動を中断するとしながらも、元マネージャーたちとは誤解が積み重なっていたが会って解いた、というコメントを出した」とし、「このようなやり方ではいけない。事案の重大さを理解せず、うやむやにしようとすれば、問題はさらに大きくなる」と述べた。

さらに「『家族のように過ごしてきた』という表現が出てくるが、仕事で出会った関係で家族を持ち出すこと自体がおかしい」とし、「是非の判断ができていない状態だ。『誤解が積み重なった』という言葉で、この問題は決して解決できない」と痛烈に批判した。加えて「自分が置かれている状況がどれほど深刻か、全く分かっていないようだ。脳の機能が止まったとしか思えない」と直截的に述べた。
告訴内容については「ワイングラスを投げ、マネージャーが負傷したという内容が含まれている」とし、「これは特殊傷害に該当し得る事案だ。誤解が積み重なって特殊傷害が発生することなどあり得ない」と指摘した。その上で「周囲にきちんと助言してくれる人がいなかったのだろう」と付け加えた。
また、示談の過程についても問題点を挙げた。彼は「和解した事実がないのに、加害者側が和解したと発表すれば、成立するはずの和解も水泡に帰す」とし、「被害者は軽々しく扱ってはならない。だからこそ元マネージャーたちが反撃に出たのだ」と分析した。
続けて「酒に酔った状態でカラオケに行こうとしたという話を聞いた」とし、「土下座して謝っても足りない状況で、酒を飲み昔話をしながらカラオケに行こうとするのは正気ではない」と批判した。さらに「謝罪は一度、示談の試みも一度きりだ。値引き交渉ではない。その黄金の機会を無駄にしてしまった」と語った。
パク・ナレが活動中断を宣言し、「同僚たちに迷惑をかけられない」と述べた点についても、「迷惑の問題ではなく、明確な被害者が存在する行為だ」とし、「違法行為を単なるミスのように扱っていては、問題は解決しない」と強調した。
一方、パク・ナレの元マネージャーたちは今月5日、特殊傷害、虚偽事実適示による名誉毀損、情報通信網法違反の疑いで、江南警察署にパク・ナレを告訴した。これに対し、パク・ナレ側も元マネージャーたちを恐喝未遂の疑いで逆告訴しており、関連事件はいずれも現在、警察の捜査が進行中である。
