ウルフドッグ3匹を連れた女性
ショッピングモールに登場
口輪の是非をめぐり賛否両論
最近、韓国の大型複合商業施設に大型犬3頭を連れて入場した女性をめぐり、ネット上で激しい議論が巻き起こっている。当該の映像が拡散される中、市民の不安と法的責任のズレが改めて注目されている。
14日、複数のオンラインコミュニティで「大型犬3頭を連れてショッピングモールを歩く女性」と題した動画が拡散された。映像には、女性Aさんがウルフドッグ3頭を両手で引き連れ、ショッピングモール内を歩く姿が映っていた。これを見た市民が「狼じゃないのか」と驚いて声をかけると、Aさんは「ウルフドッグです」と答えた。

その後、AさんはSNSで「ショッピングモールには1、2年に1回行くかどうかで、3頭全てを連れて行ったのは今回が初めてだった」とし、「あちこち見て回るつもりだったが、結局パンを1つ買っただけで30分で出てきた」と説明した。
「猛犬ではない」と釈明するも論争は続く。
動画が拡散すると、ネット上では「大型犬3頭を口輪なしでショッピングモールに入れるのは無謀だ」といった批判が相次いだ。
口輪を着けていなかったことへの指摘に対し、Aさんは「ウルフドッグは現行法で猛犬ではないため口輪の着用義務はない」と反論した。
さらに自身のSNSで「猛犬でない限り、口輪の着用は任意」とし、「マナーとしての着用を求める暗黙の圧力には丁重にお断りする」と投稿した。
現行の動物愛護法で口輪着用が義務付けられている猛犬は、ドゴ・アルヘンティーノ、アメリカン・ピットブル・テリア、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア、スタッフォードシャー・ブル・テリア、ロットワイラーの5種に限られる。ウルフドッグはこの対象に含まれていない。
市民側…「法律を守っていても不安は拭えない」
Aさんが釈明した後も、「ショッピングモールは子どもから高齢者まで幅広い世代が訪れる場所で、狼の血を引く大型犬が突発的に暴れたらどうするのか」といった指摘が相次いでいる。
実際、コメント欄には「3頭が突然暴れ出したら、女性一人で制御できるのか」、「法的義務がなくても、配慮として口輪を着けるべきだった」、「事故がなかったから大丈夫という考えは危険だ」、「他人に不安を与える行動は控えるべきだ」といった否定的な声が多く寄せられた。
一方で、Aさんを擁護する意見もあった。「実際に事故が起きたわけでもないのに、なぜ問題にするのか」、「映像を見る限り、しつけはしっかりされているようだ」、「法的に問題がないなら、個人の判断に委ねるべきだ」といった声も少なくなかった。