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17日、韓国のYTNラジオ番組『チョ・インソプ弁護士の相談所』で、ある女性が自身の体験を打ち明けた。この日の放送には弁護士のパク・キョンネ氏が出演し、法的な観点からアドバイスを行った。
相談者のA氏は、夫とは大学の同級生であり、初恋の相手だった。交際の末に妊娠が判明し、婚約に至ったという。
しかし、その後の展開は予期せぬものだった。A氏によると、夫は両親の反対を恐れ、中絶を求めた。悩んだ末にA氏は夫の意向を受け入れ、その後婚約を解消した。
夫は兵役を終えた後、A氏のもとを訪れ、改めて結婚を申し込んだ。A氏はこれを受け入れ、二人は家庭を築き、子どもにも恵まれた。しかし、夫は勤務先の秘書と関係を持ち、家を出ることとなった。A氏は離婚を決意し、当時存在していた姦通罪に基づき慰謝料の支払いが認められた。
その後、子どもたちの将来を考えたA氏は、再び夫との関係を見直すことにした。夫も子どもの世話に困り、再度連絡を取ってきたことから、家族として再スタートを切る決断をした。
ところが、予期しない問題が発覚した。A氏は復縁の際、改めて婚姻届を提出していなかったため、夫は以前のパートナーとの婚姻関係が法的に継続していたのだった。
A氏は自身が法的に不倫の立場にあることを知り、衝撃を受け、再び夫と別れる決断を下した。
数年後、夫は秘書との婚姻関係を解消したと主張し、再びA氏のもとを訪れた。
夫はA氏に対して「全財産は君に譲るから、もう一度受け入れてほしい」と懇願した。A氏は迷いながらも話し合いに応じ、最終的に夫との間で合意書を作成し、公証人による証明を受けたという。
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婚姻届を提出してからほどなく、夫の態度に再び変化が見られた。証拠はないが、再度不倫をしている可能性があると感じたA氏は、離婚の可能性について尋ねたところ、パク弁護士は「子どもたちが再び両親と一緒に暮らしたいと望み、復縁するケースは多い。しかし、同じ問題が繰り返され、最終的に再度離婚に至ることもある」とアドバイスした。
また、パク弁護士は夫婦財産契約についても言及し、「婚姻中に結んだ夫婦財産契約は、離婚時には適用されない。財産分与は離婚時の規定に基づいて行われる」と説明した。
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さらに、「つまり、二度目の婚姻届を提出する際に財産に関する取り決めをしていれば、それは有効である」と説明した。
彼は、最初の離婚時に夫が慰謝料を支払ったため、その慰謝料を理由に再度離婚を請求することはできない。また、二度目の復縁時に夫が法的に婚姻関係にある女性を隠して事実婚をしていたことを知り、別れたが、その後その事実を許し再婚したため、そのことを根拠に離婚を請求することもできない」と述べた。
また、「夫が再び不倫をしている理由は分からないが、復縁後に新たな有責行為が確認された場合、その事実を根拠に離婚を請求することは可能だ」と付け加えた。