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「登録者数の多いYouTubeアカウントを譲る」と小学生の女児(10歳)を誘い、違法な性的動画を制作・配布した20代の男性に対し、検察が懲役20年を求刑した。
5日、韓国水原(スウォン)地方裁判所刑事13単独(部長裁判官 パク・ジョンホ)は、児童・青少年の性保護に関する法律違反等の容疑で起訴されたA被告(22)に対する弁論を終結した。
検察はA被告に対し懲役20年を求刑し、10年間の児童・障害者関連機関への就職禁止命令を裁判所に請求した。
一方、A被告側の弁護人は最終弁論で「被告人の携帯電話で動画を直接撮影した証拠が不十分だ」として無罪を主張した。
A被告も最終陳述で「犯行方法を提供したことは申し訳ない」と述べつつ、自身の「無実」を訴えた。
YouTubeアカウントを「無料」で提供
検察によると、A被告は2021年7月、10代を含む多くの視聴者が集まるYouTube動画のコメント欄に「登録者数の多いアカウントを無料で譲る」と書き込み、それを見たBさんら4人に身体の露出動画を撮影させ、配布した容疑で起訴された。
さらにA被告は「体温測定アプリのテストを手伝えば、アカウントを無料で提供する」と偽り、被害児童らの携帯に遠隔操作アプリをインストールさせていたことが判明した。
その後、アプリテストを口実に被害児童らに服を脱がせ、遠隔操作アプリで映像を撮影する手口で犯行に及んだとされる。
「動画拡散」で脅迫し金銭を要求
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A被告は一部の被害児童の親が通報したことで逮捕された。
犯行の過程で「アカウントを販売する」と偽り、被害児童らから商品券など総額約130万ウォン(約14万円)を受け取り、被害児童の親に対し「1億ウォン(約1,093万円)を支払わなければ動画を拡散する」と脅迫した疑いも持たれている。
被告は公判で「身元不明のハッカーが携帯電話をハッキングし、犯行を行った」と主張し、容疑を否認した。
裁判所は、A被告の携帯電話が外部から操作された痕跡があるかどうかを確認するため、国立科学捜査研究院に鑑定を依頼した。
A被告に対する判決は12日午後2時に言い渡される予定だ。