初期の酷評を乗り越え話題作として急浮上…ドラマ『魔法のランプにお願い』
Netflixオリジナルシリーズ『魔法のランプにお願い』が、公開当初の酷評を覆し、韓国で視聴率1位をキープしながら予想外のヒットを記録している。
キム・ウンスク作家の脚本からなるこの作品は、主演俳優の1話あたりのギャラが3億ウォン(約3,203万1,433円)、1話あたりの制作費が20億ウォン(約2億1,354万2,890円)という、今年下半期のNetflix最大の期待作として注目を集めた。

1,000年ぶりに目覚めたランプの精ジーニー役のキム・ウビンと、感情を失った人間ガヨン役のぺ・スジが3つの願い事を巡って繰り広げるファンタジーロマンティックコメディだ。
この作品は今月3日の韓国・秋夕(チュソク)連休を狙って13話全編を一挙公開する戦略を選んだ。公開直後から「幼稚すぎる」、「1話で視聴を断念した」などの酷評が相次いだにもかかわらず、興行面では驚くべき成果を見せている。
NAVERの「オープントーク」史上最多訪問者数を記録
今月12日、業界情報によると、韓国のポータル「NAVER」の開放型コミュニティサービスである「オープントーク」内に設けられた『魔法のランプにお願い』オープントークルームの累積訪問者数が、この日の夕方99万人に達した。これは史上最多訪問者数として記録されるほどの熱い関心を示す数字だ。
100万人近くのユーザーがオープントークを通じて作品の感想やキャストに関する話を交わしながら、活発なコミュニケーションを続けている状況だ。
この作品は今月3日の公開以降、Netflix「今日の韓国TOP10シリーズ」で1位の座を一度も譲っていない。
韓国だけでなく、東南アジアなど海外でもNetflix人気コンテンツ上位に位置し、グローバルな人気を証明している。
グローバルチャートでも上位を獲得
OTTランキング集計サイト「FlixPatrol」のデイリーグローバルチャートでは公開直後、1日で5位に進出し、その後3位まで順位を上げた。
劇場・OTT統合チャートキノライツでも1位〜2位を行き来しながら、その強さを見せている。
しかし、話題性とは裏腹に視聴者の作品評価はやや厳しい傾向にある。
『太陽の末裔』、『ミスター・サンシャイン』、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』などを手掛けたキム作家のロマンスジャンル復帰作として大きな期待を集めたが、作品性の面では物足りない評価を受けている状況だ。
「時間つぶしに最適だ」、「気軽に楽しめるドラマだ」という肯定的な評価がある一方で、「幼稚すぎる」、「ギャグが過剰だ」、「期待外れだ」といった厳しい意見も同時に寄せられている。
Netflixの支配力が強化する見通し
厳しい評価にもかかわらず『魔法のランプにお願い』が持続的な話題を呼んでおり、韓国でのNetflixの市場支配力はさらに強化されると予想されている。
Netflixは、韓国初の購読率50%の壁を突破した。
今年上半期、韓国OTTユーザーの半数以上がNetflixを利用していることが判明し、単一プラットフォームが韓国で購読率50%を超えたのはNetflixが初めてだ。
この強力な市場支配力を背景に、Netflixは継続的に利用料を引き上げている。
現在、OTTの中で月額利用料が最も高い水準にもかかわらず、多くのユーザーが豊富なコンテンツを理由にNetflixを選んでいる状況だ。