キアヌ・リーブスが盗難された高級時計をチリで回収
ハリウッド俳優キアヌ・リーブスが盗まれたとされる高価な時計コレクションが国際捜査を経て回収された。
7月29日(現地時間)、海外メディア「AP通信」などによると、チリ当局は昨年キアヌ・リーブスの自宅で盗難された高級時計6点を見事に回収し、最近FBIに引き渡したという。

回収された時計は、名品ブランドのロレックスを含み、合計12万5,000ドル(約1,884万円)相当と推定される。
今回の回収作戦は、アメリカとチリ当局による国際協力捜査を通じて成し遂げられた成果であり、南アメリカ拠点の組織犯罪との戦いにおいて意義あるケースである。
チリ警察は、昨年12月にカリフォルニア州に所在するリーヴスの自宅に侵入し強盗行為を働いた犯人を今年捕捉することに成功し、その過程で盗難された貴重品を回収した。
特に今回の作戦は、FBIが提供した「南アメリカ拠点の組織がアメリカ内の高級住宅を標的に連続強盗を行っている」という情報をもとに進められた。
特別な刻印が犯人逮捕の決定的な手がかりとなった
回収された時計のうちの一つには「ありがとうございます。5人のジョン・ウィック。キアヌ」という特別な刻印が施され、所有者が容易に特定された。
この時計は、キアヌ・リーブスが2021年の映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の撮影時に、自身の危険なアクションシーンを代行したスタントマンに感謝の意を込めて贈ったと伝えられている。
このような独特の刻印が、犯人逮捕と時計回収の決定的な手がかりとなった点は、犯罪捜査における個人化された品物の重要性を改めて示している。
ハリウッドスターの貴重品であるとともに、映画『ジョン・ウィック』シリーズに関連した意味深い記念品である点から、今回の回収は一層特別な意味を持つ。
一方、チリ警察は今年4月、アメリカ内で発生した連続強盗事件に関する23人の容疑者を逮捕したと発表している。今回のリーヴスの時計回収のニュースは、アメリカ合衆国国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官が麻薬カルテルによる犯罪抑制や移民問題を協議するためチリ・サンティアゴを訪れた時に公表された。
興味深いことに、ノーム長官自身もチリ国籍者による窃盗被害を経験している。
彼女は今年4月、ワシントンD.C.で家族と食事中に財布を盗まれ、その後捕まった犯人がチリ出身であると確認された。このケースは、国際犯罪組織に対する両国の協力捜査の必要性を一層浮き彫りにしている。