コールドプレイのコンサートで起きた「不倫発覚事件」、世界中でパロディ
世界的な人気ロックバンド「コールドプレイ」のコンサート会場で不倫の様子が大型スクリーンに映り、当事者が辞職にまで発展した出来事が、世界的なミーム(Meme)現象へと拡散している。
アメリカのIT企業「アストロノマー(Astronomer)」の最高経営責任者(CEO)と最高人事責任者(CPO)の不倫シーンがコンサートの中継に映ったことから始まったこの事件は、今や 2025年に最も話題となったネットミームの一つとして定着した。
アメリカのマサチューセッツ州・ボストンで今月17日(現地時間)に開催されたコールドプレイのコンサートは、単なる音楽公演以上の意味を持つことになった。

この日、会場ではアストロノマーのCEOアンディ・バイロン氏とCPOのクリスティン・キャボット氏が観客席でバックハグをし、親しげにスキンシップを取る様子が会場の大型スクリーンにそのまま映った。
動揺したキャボット氏はとっさに背を向けて顔を隠し、バイロン氏はその場にしゃがみ込んで視線をそらす様子がカメラに捉えられた。
不倫発覚後、CEO辞任と世界的なブーム
この事件の余波は甚大だった。
海外メディア「CNN」や「CNBC」などは今月19日、不倫が発覚したバイロン氏が会社に辞表を提出し、取締役会がこれを受理したと報じた。
職を失うだけでなく、バイロン氏はオンライン上でパロディや嘲笑の的となった。

最も注目を集めたパロディは、アメリカ・メジャーリーグ(MLB)フィラデルフィア・フィリーズのマスコットが再現した動画である。
二体のマスコットが球場の電光掲示板で不倫カップルの狼狽ぶりを再現したこの動画は、SNSで1,900万回以上の再生回数を記録し、爆発的な人気を博した。
グローバル家具企業「イケア」のシンガポールのSNSアカウントもこの流行に参加し、イケアのぬいぐるみを使ったパロディ写真を投稿した。
創造力あふれるネットユーザー は、LEGOバージョンやジブリアニメバージョンなど多様なパロディのコンテンツを制作し、オンラインで共有している。
今ではアメリカのコンサート会場やスポーツイベントで、観客がカメラに映るとわざと「不倫ポーズ」を取るのが新たな流行になった。
SNSでは、従来の「キスカム(Kiss Cam)」に代わり「コールドプレイカム(Coldplay Cam)」という新語まで登場した。このように、一瞬の不倫発覚が世界規模の文化現象へと広がり、オンラインミーム文化の新たな章を開いた。