芸歴22年目の俳優キム・ヒャンギが、25歳の若さで人生初の母親役に挑戦した感想を語った。
去る9日に放送されたKBS 1TVのバラエティ番組『人生が映画』第30回にゲスト出演したキム・ヒャンギは、映画『寒蘭』での母性愛の演技について、率直な話を伝えた。
ハ・ミョンミ監督の新作『寒蘭』を通じて、デビュー以来初めて母親役に挑戦したキム・ヒャンギは、今回の役柄の変身に対する周囲の反応に言及した。

キム・ヒャンギは「この部分について多くの方がとても驚かれる」とし、「やはり私が幼い頃から子役をやってきたイメージが強いためだろう」と説明した。続けて、「私は全くそのようなことについて考えることはなかった」とし、「実際、この時代においては私の年齢で母親であることは正しいとも思う」と付け加えた。
映画鑑定士のコウィオプタは、キム・ヒャンギの感慨について「感無量な面があったのだろう」とし、「自分が子役から始めたのに、自分が母親役をやり、自分の娘役を演じる小さな子どもを見た時の感じは、かなり違っただろう」と推測した。
キム・ヒャンギが映画撮影当時の娘役の俳優の年齢が6歳であったことを明かすと、イ・ジェソンは「キム・ヒャンギさんが映画デビューした時の年齢だ」と驚きを表した。
キム・ヒャンギは母性愛の演技に対する独自の解釈を提示した。「母親になろうと思って母親になる人はいないでしょう。生まれた時から母親である人はいませんから」と述べ、キャラクター中心のシナリオへのアプローチ法を説明した。「このように人物たちを中心に展開していくシナリオであったため、アジンというキャラクターが母親として表現されるのが、私にはむしろ良かった」と話した。
キム・ヒャンギは劇中のアジンというキャラクターについて、「少し不慣れな母親ではあるが、だからこそかえって大胆な部分もある」とし、「実際、ある時点では正確に理解できていないからこそ、大胆に進んでいく状況もあるのではないか」と分析した。
彼女は「私が守りたいものだけを守って進んでいくという、希望を捨てずに突き進む姿が、強靭に描かれることができたのだと思う」と演技のポイントを説明した。

キム・ヒャンギは「時には父親のような母親の姿が見せられたら良いと思っていたが、その部分がうまく表現できたようで満足している」と演技に対する満足感をあらわにした。
2000年生まれで満25歳のキム・ヒャンギが出演した『寒蘭』は、1948年の済州(チェジュ)を背景にした作品である。映画は、生き残るために山と海を越えた母娘の強靭な生存の旅路を描いたストーリーで、キム・ヒャンギは1948年の済州島四・三事件の渦中に立つ26歳の母親「アジン」役を演じた。
劇中、キム・ヒャンギは6歳の娘「ヘセン」役のキム・ミンチェと母娘の共演を披露する。映画は11月26日に公開される予定である。