
中国のオンライン市場で販売されている「銀行の土」が注目を集めている。
海外メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は最近、中国のあるオンライン業者が4種類の「銀行の土」を販売していると報じた。
報道によると、この土は中国銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、交通銀行など中国の5大銀行の周辺で採取されたという。
販売者は銀行の外部花壇や銀行ロビーの鉢植えなどからこの土を直接採取したと明かし、「科学的に証明することはできないが、富を増やし悪い気を取り除くのに役立つだろう」と主張している。
さらに、主要銀行の紙幣計算機から見つかった埃まで販売しているとされる。
「銀行の土」の価格は、1袋あたり24元(約491円)から888元(約1万8,197円)までは幅広いという。

別の業者は正午にのみ採取した土を販売するとし、この土が「999.999%の富を創造する成功率」を持っていると主張した。販売者らは自ら土を掘り出す様子を動画で公開し、その主張を証明しようとしている。
実際にこの土を購入した顧客は、「銀行の土が自身の事業繁盛に役立つことを願っている」と述べ、「運が必要な周りの友人たちもこの土を購入している」と語った。
これに対しネットユーザーからは「売る側も理解できないが、買う側はもっと理解できない」、「世の中には本当にいろんなことが起きている」、「都市環境を破壊した罪で罰せられるべきだ」といった批判的な声が上がっている。