
ポン・ジュノ監督の映画『ミッキー17』の撮影現場や、監督・俳優たちの感想を収めた制作記録映像が25日に公開された。
ポン監督は撮影現場で俳優たちに直接演技指導を行い、ミッキー役のロバート・パティンソンは「ポン監督は次元が違う」と絶賛した。
また、ケネス・マーシャル役のマーク・ラファロは「ポン監督は大胆な作家主義の監督だ」と称賛の言葉を述べた。
ポン監督自身は、「それ自体で面白く、美しい映画を作ろうとしている。その美しさの中心に『ミッキー』がいた」と語り、作品への想いを謙虚に表現した。

パティンソンは『ミッキー17』について、「良い意味で危険を感じた。巨大なスケールでありながら、ユーモアに富んでいる」と紹介した。
ポン監督は、「SFでありコメディでもあり、人間ドラマでもある。そのままリラックスして楽しんでほしい」と述べた。
『ミッキー17』は近未来を舞台に、氷の惑星の植民地化のために派遣された人間探検隊の使い捨て要員「エクスペンダブル」の物語を描いたSF作品だ。
本作は、アメリカの作家エドワード・アシュトンの小説『ミッキー7』を原作としており、ポン監督が『パラサイト 半地下の家族』以来6年ぶりにハリウッドで手掛けた新作となる。
複製人間として何度も蘇る一人の男を主人公に、アイデンティティの問題や階級間の矛盾を深く掘り下げている。
作中のエクスペンダブルは一種の複製人間だ。「ミッキー」は17回目の複製体として誕生するが、死んだと思われていた17代目ミッキーと18代目ミッキーが出会うことになる。
パティンソンがミッキー17とミッキー18の一人二役を演じ、ナオミ・アッキーは氷の惑星のエージェントであり、ミッキーの恋人であるナシャ役を演じた。
スティーブン・ユァンはミッキーと共に氷の惑星に移住したティモ役を担当。ラファロとトニ・コレットは氷の惑星開拓団の独裁者夫婦であるケネス・マーシャルとアシュリー・マーシャル役を演じた。
映画『ミッキー17』は3月28日に公開予定だ。