飲食店で腹を立てた娘…暴力的な行為がエスカレート
飲食店で母親と口論していた女性が、仲裁に入った店主の制止を振り切り、辛い鍋をひっくり返すなど乱暴な行為に及んだ。この一部始終は店内の防犯カメラにしっかり記録されていた。
先月29日、韓国・京畿道金浦市のメウンタン(辛い鍋)の店で起きた騒動が、韓国の番組、JTBC「事件班長」で取り上げられた。
映像を提供したA氏によると、来店した母娘が食事中に口論を始めた。A氏の妻が「静かにしていただけますか」と丁寧に声をかけたところ、母親が席を外した後、娘が店主に向かって「おい、こっち来い」と罵声を浴びせたという。
店主が退店を求めても、女性は応じるどころか激高し、お玉でテーブルを叩きつけたり投げつけたりした。
煮立つ辛い鍋をひっくり返し…客の手を噛むなど暴走
ついには副菜を投げ散らし、煮立った辛い鍋までひっくり返すなど、暴力的な行為がエスカレートした。
A氏によると、女性の暴走を制止する過程で、店主と従業員が怪我を負ったという。また、「女性は他の客にも暴言を吐き、ある客の手を噛んで怪我を負わせるまでに至った」と証言した。
女性の暴走で店内が混乱した後、口論していた母親が戻ってきた。しかし、娘を諫めるどころか、他の客に怒りをぶつけて不快感を煽り、動画を撮影していた客にも怒りを向けた。
当時、店内には母娘を制止できそうな男性客もいたが、不用意に接触すれば誤解を招く恐れがあり、誰も介入しなかった。警察が到着してようやく事態は収束した。
警察関係者は「被害者の証言や現場の防犯カメラ映像を基に、事件を検察に送致した」とし、「公共の場での暴力行為については厳正に対処する方針だ」と述べた。
番組に出演した、元ソウル警察庁国際犯罪捜査のキム・ウンベチーム長は「業務妨害、器物損壊、傷害、侮辱の罪に問われる可能性がある。また、民事訴訟も起こせる」と説明した。