大学入試前日に手術を受け、点滴をしたまま試験会場に現れた受験生
韓国の2025年度大学修学能力試験(日本の大学入試センター試験)が、11月14日の午後5時45分(一般受験生基準)まで韓国全国85試験地区の1282試験会場で一斉に実施された。
今年の受験者数は、昨年より1万8082人増加した52万2670人であると伝えられた。
12年という長年の努力が実を結ぶ日であるため、朝の試験会場前には不安そうな表情をした受験生やその家族たちで溢れ返っていたという。
試験会場前には、受験生を乗せた車により大混雑となった。車から降りた受験生たちは緊張した面持ちで、そんな我が子を両親たちが抱きしめては激励するという温かい光景があちこちで見られた。
病院内に特別試験会場があるにもかかわらず、回復していない状態で一般試験会場を訪れた受験生に対し応援メッセージが殺到
ニュース1の報道によると同日、京畿道教育庁第37地区11試験会場として設定された南楊州市のホピョン高校に、ある異例な事情を抱えた受験生が現れたという。
当受験生を車に乗せて運転してきた両親が、学校側に「子供が昨日手術を受けた。車で校門まで入ってもよいか」と尋ねたのだ。
実際、当受験生は腹部に点滴をした状態で現れ、学校側は当受験生を乗せた車を快く校内へと迎え入れたという。痛みに耐えながらも試験を受けに来た受験生は、車に乗り校内へと入って行った。
通常、交通事故や手術などの理由で一般試験会場での受験が難しい生徒のため、病院内には特別試験会場が設けられる。
病院内の特別試験会場で受験する場合、事前に教育委員会などから許可を得なくてはならず、実際に2024年度大学修学能力試験でも、交通事故で入院していた生徒が世宗忠南大学病院で受験したと伝えられている。
また、試験前日に突然急性中枢性炎症と診断された受験生も、江原道・束草市の束草保光病院で受験したと報じられた。
それにもかかわらず一般試験会場を訪れた当受験生に、ネットユーザーたちは激励の言葉を送ったという。
「回復できていないにもかかわらず、試験を受けに来るなんて立派だ」「いい結果となりますように」「きっとどんなことにも一生懸命できる子なんだろう」「国民全員が応援している」などのコメントが寄せられた。
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